Q 1
耐性って何ですか?


回答 : Mie(ヘルスエデュケーター)※監修 HIV専門医 

 「耐性」とは英語のresistantの日本語訳で、日本語にすれば「感受性」 の反対語です
 「感受性がある」というのは、「薬が効く」という意味 です。
 しかし、「耐性」は「薬が効かない」ではなくて、薬の効き目が 少し悪くても、
 「耐性」と言います。
 つまり、耐性とは、薬の効きが弱 いウイルス(薬剤耐性ウイルス)を意味します。
 薬が全く効かないものから、多少は効く、
 あるいは、ほとんど問題ないものまであります。

 医師や薬剤師の指示の通りにきちんと薬を飲まないと、
 現在使用している薬に対して耐性ができることがあります。

 また、今までHIVの薬を飲んだことがなかったのに、耐性であることがあります。
 これは耐性ウイルスに感染したためです。
 ただし、耐性の程度は軽いものから重いものまで様々ですから、
 耐性だからといって治療が効かないと早合点しないことが重要です。

 一つの薬に耐性になったからといって、どの薬も効かないわけではありませんので、
 主治医、薬剤師に相談しましょう。




Q 2
投薬を始めると、そのHIVに他の人が感染した場合、移った相手に、
 自分が飲んでいる薬の耐性が出来るということですか?


回答 : Mie(ヘルスエデュケーター)※監修 HIV専門医 

 いいえ。投薬を始め、薬を飲んでいる人のHIVが他の人に感染した場合、
 そのHIVが耐性であったかがポイントです。
 もし投薬を始めている人が耐性を持っていれば、
 相手に耐性ウイルスが感染する可能性があります。
 逆に、薬を飲んでいても耐性でなければ、相手にうつったHIVは耐性ではありません。




Q 3
薬を変えると、以前飲んでいた薬に対し耐性が出来るのですか?


回答 : Mie(ヘルスエデュケーター)※監修 HIV専門医 

 いいえ。
 薬を変えることで、以前飲んでいた薬に対して耐性ができるわけではありません。
 ただし、EFV(エファビレンツという抗HIV薬)の場合は飲むのを止めても
 体からEFVが抜けるのに時間がかかるので、抜けるまでの間に
 HIVが耐性になってしまう事が時にあります。
 EFVを止める時は一緒に飲んでいる他の抗HIV薬を2週間程続けて飲んだりします。
 EFVを止める時は、主治医、薬剤師に相談しましょう。




Q 4
耐性が出来るとまだ飲んでいない薬にでも効かない場合があるのですか?


回答 : Mie(ヘルスエデュケーター)※監修 HIV専門医 

 はい、あります。
 現在飲んでいる薬に対する耐性ができると、
 同じ種類の薬も効きにくくなる場合があります。これを交叉耐性と言います。




Q 5
 陽性者同士でのSEXで、片方が投薬していて(Aさん)
 片方が未投 薬(Bさん)とします。
 もし万が一、AさんのHIVがBさんに感染してしまった場合、
 BさんにAさんがすでに飲んでいる薬の耐性ができてしまい、
 その薬はもう飲めなくなる(選べなくなる)のでしょうか?
 またその逆の場合は、Aさんは薬が効かなくなったりするのでしょうか?


回答 : Mie(ヘルスエデュケーター)※監修 HIV専門医 

 Q2と同じ様に考えてください。薬を飲んでいるAさんのHIVが耐性で
 あったかがポイントです。
 もし、耐性であれば、BさんのHIVも、まず耐性と考えていいでしょう。
 耐性となった薬も同じでしょう。
 この場合、 薬の選択肢に影響する可能性がありますので、
 Bさんがどんな薬を飲んだ方がいいかを主治医に相談してください。
 AさんのHIVが耐性でなければ、BさんにうつったHIVも耐性ではありません。
 また、Aさんの治療がうまく行っていれば、
 Bさんへの感染率自体が低いと考えられています。




Q 6
陽性者同士でSEXするときも、やはりセーフでしたほうがよいのですか?
 HIVにも種類があるとか聞いたんですが・・・?


回答 : Mie(ヘルスエデュケーター)※監修 HIV専門医 

 陽性者同士でもセーフにしないと、お互いに持っているHIVを
 感染しあう可能性があります。
 HIVは人それぞれで微妙に違いますが、治療について考えれば、
 耐性かどうかがポイントです。
 耐性でも、耐性の程度や、何の薬に耐性かが違っていると考えられます。
 Cさん、Dさんが二人ともHIVに感染していて、両者とも耐性だとしても、
 Cさんは薬Aに耐性で、Dさんは薬Bに耐性だとします。
 極端な話、二人のHIVが互いに感染して薬Aにも薬Bにも
 耐性なHIVになってしまう事もあり得ます。
 難しい話ですが、これはHIVの遺伝子が組み換えを起こすことがあるからです。
 つまり、万が一、耐性ウイルスを感染しあうと、
 今後の薬の選択肢がせまくなる可能性があります。
 ですから、陽性者同士でもセーフセックスを心がけることは大切です。



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